目指せ!脱初心者 効率的な系統確立って何だ⁉
この記事ではウイニングポスト初心者の方が
初心者の域から脱却できるよう
効率のいい系統確立について説明します。
また、5回に分けて説明しますので
他の記事も併せてご覧ください。
系統確立させる種牡馬選びのポイント
系統確立させる種牡馬選び
好きな種牡馬であれば何でもいいと思いますが、
せっかく系統確立を狙うのであれば
『より効果のある種牡馬』を系統確立させたいものだと思います。
そのため系統確立させる種牡馬選びのポイントは大きく3つあります。
- ステータスの高さ
- 因子の有無
- 祖父母世代の血統構成
この3つの項目に気を付ければ、
という時に判断がつきやすくなります。
それでは気を付けるポイントについて説明しましょう。
ステータスに気を付ける理由
種牡馬のステータス(サブパラメータ)が高くなると配合評価にいい影響を及ぼします。
系統確立を目指す配合は『最善の配合ではない』ことが多くあるので
配合評価や爆発力に劣ることが多々あります。
そのため、少しでも種牡馬のステータスが高いほうが
配合評価が良い優れた幼駒の生産につながるため好ましいと言えます。
なお、種牡馬・繁殖牝馬のステータスの高低は幼駒に引き継がれる傾向にあります。
例えば柔軟性が低い親からは柔軟性が低い親が生まれる傾向が高くなりますのでご注意ください。
またスピード・瞬発力・勝負根性・柔軟性・パワー・精神力・賢さ・健康といったステータスだけではなくスタミナも大いに両親の影響を受けますので、走らせたいレースがある場合は両親のスタミナにも注意しましょう。
能力が高いほうが生産される幼駒の能力が高くなる傾向にある。
因子の有無に気を付ける理由
因子とは何か。
血統表中に表示される馬名以外のマークのことです。
スピード | |
スタミナ | |
瞬発力 | |
勝負根性 | |
パワー | |
柔軟性 | |
早熟 | |
晩成 | |
気性難 | |
大種牡馬因子 親系統となっている血統 | |
名種牡馬因子 子系統となっている血統 | |
SP系統 スピード系統の血統 | |
ST系統 スタミナ系統の血統 | |
流行血統 各地域(日本・米国・欧州)で勢力が強い系統 | |
零細血統 各地域(日本・米国・欧州)で勢力が弱い系統 |
特に着目していただきたい因子は
スピード・スタミナ・勝負根性・瞬発力・パワー・柔軟性の6種類の因子
能力因子と呼ばれる因子たちです。
系統確立させたい種牡馬に能力因子が1つ以上ついていれば
系統確立させた後に爆発力が追加で+4加算される
母父○という配合理論が成立するようになります。
そのため、能力因子が最低でも1つ、できれば2つ能力因子がついている種牡馬を系統確立させたほうが効果的と言えます。
上画像のヘクタープロテクターとオペラハウスの場合、
ヘクタープロテクターは因子がふたつ付いていますが
能力因子はスピード因子の1つだけ。
オペラハウスはスタミナと勝負根性の2つ能力因子がついています。
そのため、どちらも母父○を成立させることができますが
ヘクタープロテクターは母父○+2
オペラハウスは母父○+4となるので
オペラハウスのほうが母父○による爆発力が稼ぎやすいと言えます。
繁殖牝馬の父親が系統確立していた場合、
上画像のオペラハウスがもし系統確立していたら
爆発力は+4加算されることとなります。
また血統表中に因子が多くあるほうが
生産される幼駒に影響を及ぼし、ステータスが強調される可能性が高まります。
系統確立させたい種牡馬に能力因子が1つ以上あると
将来爆発力が稼ぎやすくなり、スピードの高い幼駒の生産につながる。
祖父母の血統構成に気を付ける理由
祖父母の血統構成に気を付ける理由は
現在と将来において血脈活性化配合による爆発力の確保を狙うという理由からです。
血脈活性化配合のしくみについては
サンデーサイレンスの祖父母の世代4頭の親系統は
- ロイヤルチャージャー
- ベンドア
- テディ
- ハイペリオン
4頭とも4種類の親系統に分かれているため
血脈活性化配合による爆発力が稼ぎやすい状態と言えます。
ヒデリュウオーの親系統を確認すると
- ナスルーラ
- ナスルーラ
- ナスルーラ
- テディ
祖父母世代の4頭のうち3頭も親系統が被っているため爆発力に期待が持てません。
さらに種牡馬の父母の世代はどちらもナスルーラ系となっています。
この状態だと将来的に血脈活性化配合による爆発力の向上も期待できそうにありません。
同じようにフェアジャッジメントの親系統を確認すると
- セントサイモン
- セントサイモン
- ロイヤルチャージャー
- セントサイモン
祖父母世代の4頭のうち3頭が親系統が被っているため爆発力に期待が持てません。
一見すると先ほどのヒデリュウオーと同じような血統構成ですが、
種牡馬の父母の世代はセントサイモン系とロイヤルチャージャー系に分かれています。
このような血統構成だと
と判断することができます。
このように血脈活性化配合による爆発力の加算は
狙いやすいうえ将来の予測も立てやすいので
ぜひ系統確立させたい種牡馬の血統構成を確認してみましょう。
血統表中の親系統は、年末の子系統の確立によって変化する場合があります。
効率の良い系統確立の方法
系統確立させたい種牡馬を選んだあとは
その種牡馬を系統確立させていくこととなります。
系統確立していない種牡馬の場合は
まずは子系統の確立を目指すことになり、
場合によっては親系統を目指すことになります。
系統確立させる条件は
子系統の場合
- 系統確立させる種牡馬が現役であること
- その系統に属する種牡馬が4頭以上であること
- その系統確立させる種牡馬が所属している地域で、血統支配率が5%以上または世界で2%以上であること
親系統の場合
- 対象系統の血統支配率が全世界で10%以上、もしくは所属地域で12%以上であること
- 対象系統以降3代に渡って系統確立していること
- 対象系統以降2種類の子系統が確立していること
子系統を目指す場合は
と、いたってシンプルですが
親系統を目指す方法は3種類あります。
親系統を目指す条件3種類それぞれのメリットとデメリットを確認しましょう。
血統支配率を10%もしくは12%まで上げる方法
1頭の種牡馬を最短で親系統まで昇格させたい場合にオススメの方法です。
似たような方法で親系統まで昇格する種牡馬としてサンデーサイレンスなどがあげられます。
1頭の種牡馬と集中的に配合を続ければいいので、方法としてはシンプルで覚えやすい方法です。
ただ親系統昇格が近くなるとその血統は流行血統となるので注意が必要です。
まず種牡馬入りが難しくなります。
G1を複数勝利していようとも種牡馬入りできず乗馬となってしまうことが増えます。
そのため仮に親系統まで昇格させるという本来の目的を達成できたとして、
その後に
と思ったとしても
流行血統であるが故、その種牡馬Bの子供たちが種牡馬入りしにくい状態となっており、親系統となった種牡馬Aの後が続きにくい状態となるわけです。
その対処法として、
親系統にしたい種牡馬の子供を
すぐ子系統として系統確立できるように支配率を高めておく方法
があります。
例えばサンデーサイレンスの後継種牡馬にフジキセキやダンスインザダーク、アグネスタキオン、マンハッタンカフェなど様々いますが
それぞれ種牡馬の支配率が分散してしまっている状態では
サンデーサイレンスが親系統となると後が続きにくい状態となってしまいます。
そこで、サンデーの後継はスペシャルウィーク!などと決めておき
スペシャルウィークが次に子系統として確立できるように準備を進めておけば
サンデーが親系統となった後も少し背中を押すだけでスペシャルウィークが子系統となり、
親系統サンデーサイレンス系に属する血統がサンデーサイレンス系とスペシャルウィーク系に分散するので流行血統から外れやすくなります。
流行血統から外れると種牡馬入りさせやすくなるので、
サンデーサイレンス系でもスペシャルウィーク系でも後継種牡馬を用意しやすくなるので
後に続きやすい血統となります。
方法もいたってシンプルで、最短で子系統確立から親系統まで一気に狙いやすい
特に考えなく系統確立を目指していると
親系統となった後の後継種牡馬が続きにくい状態となりやすい。
血統支配率を極端に上げるため、他系統の確立を邪魔する恐れがある。
3代に渡って系統確立させる方法
種牡馬3代に渡って系統確立させるため、親系統昇格まで時間はかかってしまいますが
最も効果的で効率的な方法と言えます。
メリットは代々系統確立させていくため血統表中に名種牡馬因子が増えるので爆発力が増えていくことと、血統支配率を極端に引き上げなくて済むため他の種牡馬の系統確立の邪魔をしないで済むことにあります。
親系統の系統確立例として
グレイソヴリン
→フォルティノ
→カロ
→シャルード
→ビワハヤヒデ
→自家生産馬
子系統グレイソヴリン系の子孫であるカロとビワハヤヒデとその子孫である自家生産馬を系統確立させた場合、
グレイソヴリン
→フォルティノ
→カロ
→シャルード
→ビワハヤヒデ
→自家生産馬
グレイソヴリン系の以下3世代が子系統として確立したことにより、
グレイソヴリン系が親系統へ昇格します。
3代連続で系統確立する必要はなく
フォルティノやシャルードのように系統確立しなかった種牡馬を挟んでも親系統へ昇格します。
なお、3代目となる自家生産馬が系統確立する前に
カロ系やビワハヤヒデ系が絶滅してしまっていると
グレイソヴリン系は親系統昇格とななりません。
系統確立させながら世代を重ねるので爆発力を稼ぎやすい。
極端に血統支配率を上げないので、他血統の系統確立を邪魔しにくい。
親系統昇格まで時間がかかる。
親系統の確立にかかわる系統が存続している必要がある。
対象系統以降2種類の子系統を確立させる方法
この方法は
有力な史実馬を生産する種牡馬相手であればオススメできる方法ですが
自家生産馬を親系統へ昇格させるために取る方法としてはオススメできない方法です。
条件だけ見ると前述の3代に渡って系統確立させる方法と似ています。
前述の方法は直列に、父-父父-父父父-父父父父-...と系統確立させていましたが
こちらは直列ではなく並列に系統確立させる方法となります。
例えば
ヘイルトゥリーズン系
→ヘイロー系
→ロベルト系
子系統ヘイルトゥリーズン系の後継種牡馬であるヘイローとロベルトが系統確立した場合
ヘイルトゥリーズン系
→ヘイロー系
→ロベルト系
ヘイルトゥリーズン系は親系統へ昇格します。
ヘイルトゥリーズン系
→ヘイロー系 →サンデーサイレンス系
→ロベルト系
なおヘイロー系が系統確立せずとも
その後継であるサンデーサイレンスが系統確立すると
ヘイルトゥリーズン系は親系統へ昇格します。
一見系統確立させる種牡馬の頭数も少なく親系統へ昇格できるので
お手頃な方法のように見えますが、
昇格に要した系統同士の配合はインブリード配合となりやすいので
危険度を伴う配合となり、非常に活用しにくい配合となります。
すなわち片方の系統が無駄となりやすくなります。
例のサンデーサイレンス系とロベルト系を使ったヘイルトゥリーズン系の親系統昇格は
サンデーサイレンス系はディープインパクト系
ロベルト系はブライアンズタイム系やグラスワンダー系など
史実でも非常に有力な後継種牡馬がいるため活用しやすい方法ですが、
自家生産馬の場合は無駄な系統を生み出してしまう可能性が高いので
極力避けたほうが良い方法と言えます。
子系統とする頭数が少なく効率的であるため
有力な後継種牡馬が判明している史実馬であれば非常に有効。
片方の系統が無駄となりやすいので極力避けたい方法。
親系統の確立にかかわる系統が存続している必要がある。
以上3種類の親系統への昇格方法を確認しました。
競馬自体がブラッドスポーツと呼ばれるように
ウイニングポストも血統が重要視されます。
そのため血統表の中の因子も重要となります。
親系統を目指す際は代々系統確立させる方法が基本的に爆発力を稼ぎやすくなりますので
- 対象系統以降3代に渡って系統確立していること
この方法がオススメの方法となります。
ほか目的に合わせて親系統を目指す手段を選んでいきましょう。
以上、効率的な系統確立についてまとめると
系統確立させたい種牡馬の因子や血統構成を確認する
系統確立を狙う際は目的や条件によって方法を選ぶ
好きな種牡馬を好きなように繁栄させるのが
ウイニングポストを楽しむ一つの方法かと思いますが、
血統構成にも着目するとその種牡馬の子々孫々に渡って繁栄しやすくなるので
種牡馬の血統構成にも注意を払ってみましょう。
次回
- 系統確立させたい種牡馬に合わせた繁殖牝馬選びの方法
こちらを説明いたします。