競走馬データ

ウイニングポスト9 2021 三冠牝馬の傑出度

kamioka

ウイニングポスト9 2021 体験版に収録されています

  • メジロラモーヌ
  • スティルインラブ
  • アパパネ
  • ジェンティルドンナ
  • アーモンドアイ
  • デアリングタクト

牝馬三冠を達成した6頭の各年代における傑出度を

成長型・距離適性・馬場適正・脚質などを一切考慮せず、
競走馬がもつスピードとサブパラ合計をもとに

調査します。

 

各競走馬達のステータス

この中でスピードが高い競走馬は

  • ジェンティルドンナ 75
  • アーモンドアイ   75
  • デアリングタクト  74

であり、スピードが低い競走馬は

  • メジロラモーヌ  71
  • スティルインラブ 70
  • アパパネ     70

6頭が生まれた年の牝馬のステータスを全て集計し
各年代のスピードの平均値、サブパラの平均値を集計する。

その数字を用い

(三冠牝馬のスピード)÷(同世代のスピード平均)=スピードの傑出度

(三冠牝馬のサブパラ合計)÷(同世代のサブパラ合計)=サブパラの傑出度

このような計算式で傑出度を算出する。

 

牝馬三冠馬達と平均との差

09年のジェンティルドンナ、15年のアーモンドアイ、17年のデアリングタクトはスピードが高かったものの、各年代の平均値もそれぞれ上がっている。

この三冠牝馬の能力を表す棒グラフと
同世代の能力平均を表す折れ線グラフ
二つの差が大きければ大きいほど傑出度は高くなる。

 

 

三冠牝馬の傑出度①

牡馬・牝馬を含めた3冠馬の傑出度は上グラフの結果となった。

スピード傑出度

  • メジロラモーヌ   1.24
  • スティルインラブ  1.23
  • アパパネ      1.23
  • ジェンティルドンナ 1.23
  • アーモンドアイ   1.22
  • デアリングタクト  1.22

スピードの傑出度はどれも同じような数値となり、牝馬三冠を達成した6頭の中で突出してスピードが飛びぬけていた競走馬はいないということになる。

 

サブパラ傑出度

  1. デアリングタクト  1.87
  2. スティルインラブ  1.8
  3. メジロラモーヌ   1.76
  4. ジェンティルドンナ 1.7
  5. アパパネ      1.62
  6. アーモンドアイ   1.5

G1最多勝利数を誇るアーモンドアイであるが、サブパラで健康や勝負根性が他よりも低く、その分サブパラの傑出度が下がってしまっていた。

 

スピードとサブパラ合計の傑出度を加算すると

  1. デアリングタクト  3.09
  2. スティルインラブ  3.03
  3. メジロラモーヌ   3.00
  4. ジェンティルドンナ 2.93
  5. アパパネ      2.85
  6. アーモンドアイ   2.72

サブパラ合計の傑出度の低さが尾を引き、名牝アーモンドアイの傑出度が他の牝馬三冠達成馬たちに劣ってしまうという結果となった。

しかし、ウイニングポストに収録されている牝馬の中には「競走馬としての活躍」に期待を持たれているわけではなく、「有名史実馬の母」として能力が低いながらも収録されているケースがある。

ミホノブルボンの母、カツミエコー(83年生)

ディアドラの母、ライツェント(07年生)

それにスピード50前後の競走馬がG1に出走しても、G1勝利は夢のまた夢である。

そのため傑出度調査に用いる繁殖牝馬の平均値を
牝馬全頭による平均値ではなく
スピード60以上の牝馬による平均値と変更して
再度傑出度を調査する。

 

スピード60以上の牝馬内の傑出度

平均をスピード60以上の牝馬限定としたことで、全体的に折れ線グラフの位置が上がっていることがわかる。

また2015年と2017年のスピード平均、サブパラ平均が下がっていることがわかる。
これはスピード60以上の牝馬の頭数が他の世代よりも多く収録されてはいるが、突出した能力の競走馬はそう何頭も現れないため、じりじりと平均が下がっているものと考えられる。

この段階で2000年生まれのスティルインラブ、07年生まれのアパパネの傑出度が高く算出されそうにないことがわかるが…

 

名牝はやはり傑物だった

スピード60以上の牝馬たちの平均を用いて算出した
牝馬3冠馬の傑出度は上グラフの結果となった。

スピードが60以上の平均としたため平均が上がり、三冠馬達の傑出度は概ね減少している。

スピード傑出度

  1. アーモンドアイ   1.2
  2. デアリングタクト  1.17
  3. ジェンティルドンナ 1.16
  4. メジロラモーヌ   1.12
  5. スティルインラブ  1.09
  6. アパパネ      1.08

元のスピードが70、71であるメジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネが傑出度を大きく下げる結果となった。

サブパラ傑出度

  1. デアリングタクト  1.8
  2. ジェンティルドンナ 1.51
  3. アーモンドアイ   1.46
  4. メジロラモーヌ   1.38
  5. スティルインラブ  1.36
  6. アパパネ      1.25

1位デアリングタクトは今後のレース結果により大きく変わってくるものと思われるが、2位のジェンティルドンナに大差をつけて1位。

2位のジェンティルドンナは前のサブパラの傑出度が4位だったので2つ順位を上げている。

そして三番手につけたアーモンドアイは三冠牝馬のなかで下から2番目にサブパラ合計が低かったのだが、先ほどの6位から3つも順位を上げている。

 

スピードとサブパラ合計の傑出度を加算すると

  1. デアリングタクト  2.97
  2. ジェンティルドンナ 2.67
  3. アーモンドアイ   2.66
  4. メジロラモーヌ   2.50
  5. スティルインラブ  2.45
  6. アパパネ      2.33

1位は現役競走馬のデアリングタクトであり
2位はG17勝のジェンティルドンナ。
3位はG19勝のアーモンドアイとなった。

そして4位にメジロラモーヌ、5位にスティルインラブ、6位アパパネ。

メジロラモーヌもスティルインラブもアパパネも能力に劣るわけではないのだが、同じ牝馬三冠を達成した競走馬であっても
競走馬としての活躍が期待できる牝馬限定の傑出度となると、
名牝と名高いジェンティルドンナとアーモンドアイの2頭に差をつけられる形となった。

 

なお今回傑出度が低く算出されたアパパネやスティルインラブだが
傑出度が低くなった理由として、
平均を引き下げていた「能力が低い史実馬の母」という下駄が外された
ということも要因の一つだが、

スティルインラブにはアドマイヤグルーヴ、ヘヴンリーロマンス
アパパネにはカレンチャンやラブミーチャンなど

同等の能力をもつ強い競走馬がいたことも傑出度を下げる要因だと考えられる。

数値では劣っているように見えても
強力な同世代を押しのけて牝馬三冠を達成したということは
それだけでも十分強い競走馬の証明となると考える。

 

スポンサーリンク
<script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"></script> <!-- ★稼働中★記事下PC --> <ins class="adsbygoogle" style="display:block" data-ad-client="ca-pub-8920666034949044" data-ad-slot="7766541626" data-ad-format="auto" data-full-width-responsive="true"></ins> <script> (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); </script>
ABOUT ME
記事URLをコピーしました