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ウイニングポスト10 系統確立の条件

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ここではウイニングポスト10における系統確立の条件について解説する。

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系統確立の条件

系統確立とは特定の血統が流行し、一定の条件を満たすことで、その特定の血統が殿堂入りし「系統」と呼ばれるようになること。

例えば日本でサンデーサイレンスの血統が流行した結果、サンデーサイレンスの血統がサンデーサイレンス系として系統確立するようなこと。

またその系統確立にも2種類あり、「子系統」と「親系統」がある。

親系統を社長とするなら子系統は部長。部長の下にも色々繋がっているが、部長(子系統)は社長(親系統)に属していることになる。

※フジキセキは手を加えないと子系統になりにくいので注意

平社員から急に社長に出世することはほぼほぼ無いわけで、まず平社員は子系統に出世してから親系統へ昇進することになる。

子系統になるための条件は以下の通り。

子系統の確立条件
  1. 系統確立させる種牡馬が現役であること
  2. その系統に属する種牡馬が4頭以上であること
  3. その系統確立させる種牡馬が所属している地域で
    血統支配率が5%以上または世界で2%以上あること

そして親系統になるための条件は以下の通り。

親系統の昇格条件
  1. 対象血統の血統支配率が全世界で10%以上
    もしくは所属地域で12%以上であること
  2. 対象血統以降3代にわたって系統確立していること
  3. 対象系統以降2種類の子系統が確立していること

子系統確立について解説

Q
子系統への確立条件 解説

子系統への確立条件は3つあるが、それぞれ解説する。

①系統確立させる種牡馬が現役であること

これは系統確立させるにあたって種牡馬が現役でなければならないということ。
系統確立させる前に種牡馬が引退してしまった場合、系統確立させることはできなくなるため注意。

②その地域に属する種牡馬が4頭以上であること

系統確立させたい種牡馬の能力がいかに優秀であろうと、子孫の種牡馬が4頭以上いなければ系統確立することはできないということ。
※子孫の種牡馬が4~5頭で系統確立することは珍しいため、そこまで気にしなくてもいい。

③その系統確立させる種牡馬が所属している地域で血統支配率が5%以上または世界で2%以上あること

①.②の条件を満たした上で、系統確立させたい種牡馬が繋養されている地域(日本・欧州・米国のいずれか)で血統支配率が5%以上となっているか。または世界で血統支配率が2%を超えているか。

どのようにして血統支配率を確認するかは後述。

親系統への昇格について解説

Q
親系統への昇格条件 解説

親系統への昇格条件は3つあるが、それぞれ解説する。

親系統への昇格条件についてだが、親系統へ昇格させたい種牡馬が現役か否かは問われない。種牡馬を引退していても親系統へ昇格することがある。(30年前の種牡馬が親系統になるなど)

①対象血統の血統支配率が全世界で10%以上、もしくは所属地域で12%以上であること

単純に日本・欧州・米国のいずれかの地域で血統支配率が12%を超えているか、または全世界で10%以上となっていれば親系統へ昇格する。
親系統となる種牡馬がどこに所属していたかなどは問われない。

②対象血統以降3代にわたって系統確立していること

下の画像を例にすると、種牡馬ジャングルポケットの父系を辿ると

「ジャングルポケット」→「トニービン」→「カンパラ」→「カラムーン」→…

と続いている。

カラムーンの上に親系統のマーク(金色の馬のマーク)がある通り、カラムーンは親系統となっている。

このようにカラムーンが親系統へ昇格したのは、子孫種牡馬の「カンパラ」「トニービン」「ジャングルポケット」の3代にわたって系統確立するという条件を満たしたためである。

  • カラムーン
    • カンパラ
      • トニービン
        • ジャングルポケット
          • トーセンジョーダンなどの子孫馬

なおジャングルポケットが系統確立して子孫種牡馬が3代系統確立する前に、カンパラやトニービンのといった間に挟まっている子系統が絶滅してしまった場合、親系統へ昇格できないため注意。

また例えばジャングルポケットが系統確立できなかった場合でも、子孫種牡馬のトーセンジョーダンなどが系統確立すれば、飛び石であっても3代にわたって系統確立したことになるため、親系統昇格の条件を満たすことになる。

  • カラムーン ←これでも親系統になる
    • カンパラ
      • トニービン
        • (ジャングルポケット)←系統確立していない
          • トーセンジョーダンなどの子孫馬

③対象血統以降2種類の子系統が確立していること

②の条件が直列に3代の系統確立が行われるという条件に対し、③の条件は並列なものである。

例えば種牡馬ヘイルトゥリーズンの子孫種牡馬にヘイローやロベルトがそれぞれ系統確立すると、その2頭の共通の祖先であるヘイルトゥリーズンが親系統へ昇格するということである。

  • ヘイルトゥリーズン
    • ロベルト
    • ヘイロー
      • サンデーサイレンス

なお上の例をヘイローではなくその子供のサンデーサイレンスとした場合、
ヘイルトゥリーズンに対し子どものロベルトと孫にあたるサンデーサイレンスとした場合でも、ロベルトとサンデーサイレンスが系統確立すればヘイルトゥリーズンは親系統へ昇格する。

  • ヘイルトゥリーズン ←これでも親系統になる
    • ロベルト
    • ヘイロー ←系統確立していない
      • サンデーサイレンス

血統支配率を確認する方法

系統確立の条件として非常に重要な血統支配率だが、近年のウイニングポストシリーズから血統支配率は非常に確認しやすくなった

確認する方法は「馬情報」→「種牡馬」で開いたページを一番右にスクロールした先にある。

上画像(種牡馬ラウンドテーブル)を例にすると、

  • ラウンドテーブルの繋養先である米国の血統支配率は2.9%
  • 世界支配率は1.5%
  • 日本支配率は1.0%
  • 欧州支配率は0.8%
  • 米国支配率は2.9%
  • もし系統確立を狙うのであれば、米国支配率5%以上を狙うより世界支配率2%を狙った方が良いかもしれない

と見ることができる。

また親系統昇格を狙う場合は「コースポ」や「サイアーライン」から確認すると良い。

コースポで確認する場合、コースポの「Leading」→「血統支配率」から好きな地域を。
サイアーラインから確認する場合、「資料」→「サイアーライン」から確認できる。

血統支配率を上げる要素

血統支配率を高める要素は4つある。

それは、系統確立させたい系統に属する以下4つの項目である。

  • 競走馬頭数
  • 繁殖牝馬頭数
  • 種牡馬頭数
  • 種付け料の合計

以上4つの項目を使って血統支配率は計算されるが、血統支配率の計算は以下のようにされる。(○○には地域が入る)

  • A:「系統確立させたい系統の(○○にいる競走馬頭数)」
       ÷「○○にいる全競走馬頭数」
  • B:「系統確立させたい系統の(○○にいる繁殖牝馬数)」
       ÷「○○にいる全繁殖牝馬」
  • C:「系統確立させたい系統の(○○にいる種牡馬頭数)」
       ÷「○○にいる全種牡馬頭数」
  • D「系統確立させたい系統の(○○の合計種付け料)」
       ÷「○○の全種牡馬の合計種付け料」
  • 血統支配率(%)=(A+B+C+D)/4×100

つまりここからわかることは「血統支配率を上げたければ競走馬を増やして、繁殖牝馬も増やして、種牡馬頭数も増やして、子孫種牡馬を含めた種牡馬たちの合計種付け料をあげれば、血統支配率が上がる」ということである。

簡単に言うと

種付けをドンドンやって産駒を増やせばOK

特定の種牡馬に対して種付けを10頭~20頭を何年も続けていれば、その分競走馬も増え、牝馬は後に繁殖牝馬となり、活躍した牡馬は種牡馬となり、種牡馬が増えれば合計種付け料も増える。

特に血統支配率を上げる4つの要素のうち「種牡馬頭数」と「種牡馬の種付け料」は全体の分母が少ないため、少し手を加えると血統支配率は上がりやすい。

また血統支配率があと0.1~0.2%程度足りない場合は、競走馬を繁殖牝馬にすると血統支配率が上がり条件を満たすこともある。(競走馬頭数よりも繁殖牝馬頭数の方が少ないため)

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